Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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歩いてみよう -メルボルンとその周辺-  (1)

Arthurs Seat  -Seawinds-

 Melway 159 D12     距離 約6km プラス 1km                                              
                                                        M. Yoko

「Arhurs Seat を歩くんだよ」というと、たいていの人は「ええーっ!」と驚く。Arthurs Seat といえば、チェアーリフトという連想が一般的だが、実際にリフトに乗ってみると、その下を歩いている人を時々見かけることがある。

ところで、頂上からほんの300mほど Purves Road を南にいくと、Seawinds という涼しそうな名前の公園があるのを知っている人は少ない。ここはもと個人の庭園だったものを、1975年に州政府が買い上げ、市民向けの公園にした。(週末や休日は入場料が要る。)

駐車場の二つの見晴らし台からは、空気が澄んだ日だとシティの建物、ダンデノン丘陵、湾をへだてた Point Nepean の向かい側 Geelong 方面の Bellarine 半島、ユーヤン、湾内を行くフェリー、と湾全体が見渡せる。

この比較的小さな公園の遊歩道は1周800mほどしかないが、春や夏にはきれいな花が目を楽しませてくれ、秋には紅葉した樹木が美しい。また、東側の道にはダンデノン丘陵にあるような Willian Ricketts 作のアボリジニーの彫刻がいくつか並んでいる。西側の見晴台に行く途中で左に折れると、Two Bay という遊歩道がある。時折、木々の間から湾を見ながら小潅木の中を2kmほど行くと、ながめの良い丘に出る。

ここから1kmちょっとで Kings Fall に行けるが、滝自体はあまり期待しない方がいい。残念ながら遊歩道は一周する形にはなっていないので、同じ道を戻るしかない。距離は往復6kmほどしかないが、多少の起伏がある。一休みしてから先に述べた公園を歩き、美しい湾の景色を見ていると疲れも和らぐ。


*この記事は以前印刷刊行された「ユーカリ」に掲載されたものを復載したものです。

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