Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
前へ 次へ
 
オーストラリアの花々 (4)

コーレア  
Correa
 
コーレアは寒さ知らずなのでしょう。春を待っているプルーナスやミモザの蕾のとなりで、コーレアの浅黄色の花が満開です。

ミカン科の常緑性低木。11種類があり、普通1m前後の高さのようですが、3~4mぐらいの高い木になるものもある由。花形は多くは筒状で、下を向いて咲きます。大きさは巾1cm弱、長さは2~3cmから5~6cmぐらいのものなど、種類によってことなります。色は赤、ピンク、黄、グリーン、白など。筒状の部分が赤で、先の方が黄色の reflexa という種類のものはフューシャに似ているところから、ネイティヴフューシャとも呼ばれ、花季も長く、コーレア仲間では大変ポピュラーです。葉は光沢のある濃いグリーンのものと、ちょっとくすんだ緑のものとがあります。巾は1~3cm、長さ2~7cmぐらいの卵形のもの、丸くちいさいもの、細長いものなどいろいろです。

今、このあたりの道路わきに咲いているのは、lawrenciana という種類のもので、かわいいカップ形の愕がついた細長いベル状の花です。花も葉もグリーンぽいので、車では見過ごしてしまいます。また花材の少ない冬のいけ花にも役立ってくれます。挿し木は秋。ほどよい大きさになる迄には3~4年かかります。コーレアという名前はポルトガルの植物学者 コレア ダ セラよりつけられたとのことです。

 一葉式いけ花  ジャクソン増美

* この記事、写真の無断転載・借用を禁じます。
 (私的学習、リサーチ、評論、批評のための使用は例外とされます。)
前へ 次へ