Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (5)

 

スリプトメン
Thryptomene


中心の茎から細い枝が何本も出て、その枝がまた分枝します。どの枝の周りにもいっぱい小さい花がつきます。公園に咲いたり、無人駅の小さい花壇にやさしく咲いてくれたり...目立たないけれどもいい花です。


フトモモ科。常緑性で1~2mの高さのブッシュになります。花は梅の花を小さくしたような5弁花で、直径5ミリぐらい。蕾はごま粒のようで、超ミニの花です。色はピンクと白。花芯は花びらより濃い色をしていますので、小さい花ですが、たくさん集まると非常にボリユームがあります。葉は巾2~3ミリ、長さ5ミリぐらいで、枝に沿って互生します。種類によってはやさしい芳香があります。

水揚げがよく、花もしっかりしていて、花瓶の水が切れてもすぐにはしおれません。そのかわり水がなくなると花や葉がパラパラ落ちますので注意が必要です。いけ花にもいい花材ですが、花屋さんでよくみかけるcalycinaという種類のものは、フラワーアレンジメントの方でフィリングに重宝な花材です。庭や公園などに今咲いているのは、saxicolaという種類。乾燥した所を好み、冬から春にかけて何日も咲き続けます。特に手入れは必要ありませんが、花が終わったあと剪定をしてあげます。

 一葉式いけ花  ジャクソン増美

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