Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (7)

 

ボロニア
Boronia

香りのよい、可愛い花が枝いっぱい咲きます。ミカン科の植物。いろいろの種類があり、約90種といわれます。高さ50cmぐらいのものから1m~2mぐらいまで。常緑性低木。枝がたくさん出てこんもりとしたブッシュになります。葉は1.5cmぐらいから4cm~5cmぐらいの柔らかい針葉形で羽状複葉します。花は4枚の花弁からなり、大別して2種類。一つは小さな鐘形または壷形の花、もう一つは星状の花で、双方とも枝の周囲にたくさんの花をつけます。花に芳香があるもの、葉に芳香があるものとがあり、いずれもやさしい香りです。花色も多様で淡いピンク、濃いピンク、白、黄色、ブルー、緑、褐色など。鮮やかな赤またはピンクのヘテロフィラ (Heterophylla) という種類のものは、レッドボロニアまたはピンクボロニアと呼ばれ、ポピュラーです。

全体に花持ちがよく扱いやすいので、和洋のアレンジメントに重宝します。鉢花及び庭のアクセントにも適していますが、水はけに気をつけ、特に、夏は根の部分を涼しくしてあげるなどの注意が大切とのこと。花が終わったあとは刈り込みをして、樹形を整えておくと、来年新しい枝が出て、いい花をみせてくれます。種から栽培されるものもあるようですが、挿し木で増やすことができます。ボロニアというのはイタリアの植物採集家の名前に由来している由。

 

 一葉式いけ花  ジャクソン増美

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