MELBOURNE Street by Street (8) |
Bourke Street ― その 2 ― |
ケン・オハラ |
Bourke Street はメルボルン市中で、最も変化に富んだ興味深い通り、といえるだろう。ファッショナブルな店もあれば、モダンなアパートメントもあるし、高級オフィスがあるかと思えば、古めかしい教会があり、老朽化したビルディングがかろうじて建っていたりする。 |
ここには歴史的な建物ばかりでなく歴史的な木もある。
621~629 the old Bourke Street West Police Station and cells. 昔の派出所や牢獄は現在ホテルやレストランに変貌している。ここに樹齢137年の梨の木があったのだが、$50,000かけて他所に移植された。 King Street との角にあるTower House. ここにも樹齢130年以上と推定されるChinese honey locust tree(中国産サイカチ類の木)がある。1860年代のゴールドラッシュの時期に中国人移民が持ち込んだ種から生え育ったものといわれる。 Bourke Street の北側、Spencer Street と King Street の間の一画は Australia Post が使用していたが、現在では放置されている。オーナーのオーストラリア政府は、長い間ここを売却しようとしてきた。 Spencer Street との角にある the old Mail Exchange は1993年に売却したが、他はそのまま残っている。 1973年は当時の不動産ブームのピークであった。丁度ケン・オハラがHudson’s Stores でネービージャケットを$3で買った頃、 Australia Post はその向かい側にある古いことで知られている大倉庫640~652 Bourke Street を$1,750, 000で購入した。その建物を同額で売却しようとしても、今だに買い手がつかない。 オーストラリア政府は不動産の売買では、損をしたり得をしたりの両方である。30年前に購入した倉庫640~652 Bourke Street を売却できずにいるが、Defence Plazaの方は$14,750,000で購入し7年後の2001年に$40,000,000で売却した。 |
Copyright: Ken O'hara |
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