Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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ワイン入門(10) 木村靖のワイン講座

知っておきたい豪州ワインのあれこれ                            

オーストラリアの白ワイン品種 その 4

その他の白ワイン品種 

シェニン・ブラン
(Chenin Blanc)

トラミナー(Traminer)
コロンバード(Colombard)

オーストラリアのテーブルワインは、ワインのラベルにシャルドネ(Chardonnay) やリースリング (Riesling) などの品種名が書かれているもの(ヴァラエタル・ワイン)と、ホワイト・バーガンディー(フランスのブルゴーニュ地方)やシャブリー(Chablis) など欧州有名ワイン産地名が書かれているもの(ジャネリック・ワイン)の、二つの部類に分けられる。一般にヴァラエタル・ワインは高価で良質とされ、両者ワインの区別をすることが、ワイン選びの基本の一つとなる。

現在、オーストラリアのヴァラエタル白ワインの中で、生産量の多いものは、世界的にも人気のあるシャルドネ種。以下リースリング種、セミヨン種 (Semillon)、ソーヴィニョン・ブラン (Sauvignon Blanc) の順に続く。これら4種類は、ボトルショップやレストランのワイン・リストにもよく登場するので、覚えておくと便利。

その他のヴァラエタル白ワインで、時々みかけるのがソフトでフルーティな辛口シェニン・ブラン種。 この品種は、フランス・ロワール地方を原産とし、西オーストラリア州で多く生産され、ジェネリック・ワインのブレンド用にも使われる。

次に、ドイツとフランスのアルザス地方を原産とし、花のような甘い香りとスパイシーな味の特徴があり、やや辛口から甘口ワインが造られるトラミーナ種。10数年前までオーストラリアで人気のあったこの品種は、最近デザート・ワイン造りにとって、重要な品種となっている。

最後はコロンバート種。フランスのコニャックではブランデーの原料。ボルドー地区でセミヨン種などに次いで重要なこの品種は、南オーストラリア州で多く生産され、自然な酸味が豊富であることから、その生産のほとんどはシャブリーなどジェネリック・ワインのブレンド用に使用されている。


木村靖

*筆者の木村靖さんは、オーストラリアの大学でブドウ栽培学とワイン醸造学を学ばれました。
  1993年より「ユーカリ」に「木村靖のワイン講座」を執筆していただき、この記事はそれを再掲載しています。
*この記事の無断転載・借用を禁じます。

 

 

 

 

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