歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (11)
Point Nepean 片道 6-8km
Melway 166
M.
Yoko
Mornington 半島の先端 Point Nepean は、19世紀半ばに検疫所として設置されたが、後半にはロシアなどからの襲撃を恐れて要塞に作り変えられ、両世界大戦にも使われた。立ち入り禁止になっていたが、1988年、100年以上に渡る閉鎖を解いて一般公開(入場料があり、休日は予約をする方がよい。)された。
入り口の案内所のわきに、Portsea Golf Club を見下ろす広くて設備の整った駐車場兼ピクニック場がある。公園内側は車両乗り入れ禁止で、先端までの6km(わき道にそれない最短距離)は、小型バスに乗るか、歩くか、月に一度許可のある日に自転車で行くかである。
Great Ocean Road ほど有名ではないが、付近で難破した船がいくつかあり、その死者と伝染病による死者が北側の海辺に近い墓地 (Melway 166 G6) に埋葬されている。
また、南の Cheviot Beach (Melway 166 E7) は、1967年、当時のハロルド・ホルト首相が水泳中に消息を絶ったことで有名な海岸である。公園内は今でも制限が多く、墓地、見晴台、それに先端の要塞へ行く道以外に足を踏み入れることは、環境保護と安全上禁止されている。ここは車が通れ、道は広く途中までアスファルト敷である。中間付近に少し長い緩やかな登りがあるが、登ったあとの眺めは素晴らしい。
先端の要塞では、半島の先端から見る大砲は重みがあるし、地下の各部屋も興味深い。一ヶ所長くて急な階段があるので、それを降りるよう(反時計回り)に歩くことをお勧めする。先端付近は強風、荒波で(だから美しい)危険なので、釣り、水泳はもちろん、ボートで近づくことも禁止されている。
*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。
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