Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (13)

 

ドライアンドラ
Dryandra


乾燥した感じの花です。ドライアンドラという名前は、この花の質感からきたものかしら、と思ったのですが、そうではなく、スエーデンの植物学者 Jonas Dryander にちなんでつけられたとのことです。

ヤマガモシ科。常緑性低木、約60種あり、西オーストラリアに分布。花の形は種類によって異なりますが、ポピュラーなのは2種。

ドライアンドラ フォルモーサというのは、すーっと直立した枝の先端に、ちょっけい5cmぐらいの、バンクシアに似た球形の花を一輪つけます。花は針状のシベが重なり合い、特有な咲き方をします。葉は細長く、巾5~6mm、長さ、6~7cmの深鋸歯状。

もう一つは、ドライアン ポリセフィラ。こちらは葉腋ごとに直径3cmぐらいの半球状の花を1本にいくつもつけます。葉は柊の葉に似ていて、硬く、また、棘があります。

花色は黄色、オレンジ、茶色などが主。他に赤と白。また、グリーンと赤のミックスというのもあるようです。樹高は1.5mぐらいから3~4mぐらい。花も葉も硬くしっかりしているため、花もちがよく、切り花で2~3週間は生きいきしています。また、ドライになるといっそう落ち着いた感じが出ますので、ドライフラワーとしても楽しむことができます。

日当たりと水はけのよい砂地を好み、特に、水やりに留意。以前、水をやり過ぎて枯らしてしまったことがあります。苗木を買って、花を見るまでには4、5年を要する模様。栽培にはちょっと難しい花のようです。花のあとはプルーニングを。

 一葉式いけ花  ジャクソン増美

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