ワイン入門(13) 木村靖のワイン講座
ワイン講座に登場する用語と言葉 その1
(1)香味
ワインが造られてから生じる葡萄本来の味わいや、樽熟成でオーク(樫)の風味がワインに現れること。
例、レモン、ピーチ、ベリー、バニラのような香味。
(2)新鮮
ワインが若く、葡萄果実の香りがはっきりしていやな匂いがない。酸味が多いと新鮮さを感じる。
(3)濃厚
味が水っぽくなく、果実香味が豊かでコクがあり、アルコール度もやや高いので後味の余韻が長い。濃厚な味のワインは、長期ビン熟成が可能。
(4)発酵
酵母を葡萄果汁に加えると、酵母の作用で果汁にある糖分がアルコールと炭酸ガスに変わること。酵母が糖分を全て消化すると辛口ワインになる。
(5)樽
ワイン造りにはフランス産(高価)とアメリカ産のオーク樽が使用され、ワインを樽で発酵や熟成することで、白はクリーム、バニラ、赤はコーヒー、チョコレート、スモーキーな甘い香りが現れることがある。
(6)ブルゴーニュ
英語ではバーガンディーといい、フランス中西部の銘醸地。白はシャルドネ種、赤はピノ・ノアール種が栽培され、世界最高級のワインが生産される。
(7)ボルドー
フランス南西部の銘醸造地。白はセミヨン種、ソーヴィニョン・ブラン種、赤はカベルネ・ソーヴィニョン種、メルロー種が栽培され、世界最高級のワインが生産されている。高級貴腐ワインの生産でも有名。
(8)シャンパニュー
フランス北部のシャンペン造りで有名な銘醸地。栽培品種は、シャルドネ種、ピノ・ノアール種。オーストラリアで造られるこの種のワインは、正式にはスパークリング・ワインと呼ばれる。
(9)ローヌ
フランス南西部にある銘醸地。赤ワインを主に生産し、栽培品種はシラーズ種が主である。白はマルサーヌ種がある。
(10)アルザス
フランス北東部、ドイツとの国境近くにある銘醸地。赤ワインの生産はほとんどなく、リースリング種、トラミナー種が主に栽培されている。
木村靖
*筆者の木村靖さんは、オーストラリアの大学でブドウ栽培学とワイン醸造学を学ばれました。
1993年より「ユーカリ」に「木村靖のワイン講座」を執筆していただき、この記事はそれを再掲載しています。
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