ワインに親しもう (1 3)
――― パント ロード(Punt Road) ヤラバレー ーーー 前田晶子 メルボルンの市街地の東側を走る幹線道路、パント ロードは、その昔ヤラ川に突き当たった所でいったん途切れ、川向こうにはパントと呼ばれるいかだで人も物も渡っていました。川の向こう側の小高い丘を越えて行く道の両側には、ぶどう畑が広がっていました。1850年代のことです。新しい植民地メルボルンの郊外にできた最初の商業用のぶどう畑でした。パントが行き交った所は今は橋になっています。そのうちだんだん街が大きくなると、ぶどう畑はヤラバレーに移って行きました。
ここでは、白3種(ソーヴィニョン・ブラン、ピノット・グリ、シャードネー)赤4種(ピノ・ノア、メルロ、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョン)デザートワイン、ロゼーを造っています。主だったワインの説明が日本語で書かれたものも用意しています。無料で好きなワインを何種類でも試飲させてもらえます。あいにくシャードネーは売り切れでした。さっぱりした白から濃厚な白へ、そして淡白な赤から渋い重い赤へと移っていくのがいいでしょう。気に入ったワインがなければ、なにも買わなくても一向に構いません。因みにここでよく売れているワインはピノ・ノアとメルロだそうです。 ここのワイナリーは、予約を入れておけば裏手の工場も見学させてくれるとのことです。値段は一本20ドルから25ドルです。全般的に白も赤もさっぱりとしたワインです。毎日10時から5時まで開いています。
Punt Road Vineyards パンフレットより。
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