Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
前へ 次へ
 
オーストラリアの花々 (14)
 

ベッキア
Baeckea


小さいやさしい花が枝の周りにいっぱいつきます。花の名前はスエーデンの医師アブラハム・ベックにちなんで名づけられたといわれます。フトモモ科。

70数種ほどあり、種類によって夏咲くもの、秋から冬にかけて咲くもの、また、春咲きのものなどいろいろです。50cmぐらいから2~3mぐらいにもなる潅木で、細く分枝し、枝を覆うようにしてぎっしりと花がつきます。花径は1cmから1、5cmぐらいの小さい五弁の花で、ティーツリーの花によく似ています。色は白とピンク、パールピンクなど。

Baeckea という種類が手もとにありますが、これは直径5~6mmぐらいの白い花で、葉は長さ2cmぐらいで濃いグリーン。針のような葉ですが、とても柔らかです。又の名をWeeping Baeckea といわれているように、細い枝がユラユラとしていて、その間に米粒のような白い花が咲いています。太陽のよくあたるところで、少ししめったところがよいようです。

葉はもむといい香りがします。切り花として、アレンジメントのフィリングに便利です。また、いけ花にも利用することができます。種子の取れる種類もあるようですが、挿し木でつきます。花の後はプルーニングを。

 一葉式いけ花  ジャクソン増美

*お詫び
1月号のナンバー(10)のはずが手違いにより(9)と表示され、以後番号がずれてしまいましたので今回で訂正いたしました。4月号(12)、5月号(14)になっていますが、飛んでいるのは番号のみです。筆者と読者の皆様にお詫びいたします。

* この記事、写真の無断転載・借用を禁じます。
 (私的学習、リサーチ、評論、批評のための使用は例外とされます。)

前へ 次へ