ワインに親しもう　（１ ４）

 　 ――― イェーリング　ステーション（Yering Station)      ヤラバレー　ーーー

前田晶子          

今回訪ねたワイナリーは、1838年にできたビクトリア州で最初のワイナリーとしてとても有名な所です。ヤラバレーの中でも特に目立つ大きなワイナリーで、隣には歴史的建物、シャトー　イェーリング　ヒストリック　ハウス(Chateau Yering Historic House)があります。きれいなお庭や建物の見物と合わせて訪れる人が多く、いつも賑わっています。ヤラバレーのメインロード、メルバハイウエイ沿いにあり、二つの看板が並んで立っているのですぐ分かります。

ワインセラーに入りますと、まず目に留まるのがホームメイドのぶどうジャム、チャツネ、マスタードなどの瓶です。試食もできるので、料理好きな人はつい足をとめ、味見しながら気に入った物を買ってしまうことでしょう。さて、肝心のテイスティングは、奥の広間に大きく真四角にカウンターができていて、かなりたくさんの人が同時に試飲ができます。こういう大きなワイナリーの利点は、初心者が大変気軽に試飲ができることです。カウンターの上に置いてある試飲できるワインの名前を指しながら、好きなワインを試してください。試飲は無料です。赤、白一通りのワインが飲めます。香りがよく、さっぱりしています。

平日は10時から5時まで、週末と休日は10時から6時までです。レストランとバーの営業時間は、毎日10時から6時まで。

今の時期、ぶどう畑は実が大きくなってきているので、早くも鳥よけの白い網をかぶせている畑もあります。これから乾燥して暑い日が続いてくれると、ぶどうの糖度が増していいワインができ上がります。