ワインに親しもう (1 5) シャンテル(Shantell) ヤラバレ 前田晶子 シャンテルワイナリーのオーナーであり、ワインメーカーでもあるシャン(Shan)さんは、インド人のご両親を持つマレーシア生まれの方です。メルボルンのモナッシュ大学で、医学を修めました。奥様はノールウエーから来た方で、メルボルン大学で物理を勉強して、博士号まで取った方です。お二人は1980年、ヤラバレーに土地を買い、ぶどうの栽培を始めました。そこで、最新式の設備を整えたワイナリーを作り、高品質のワインを作るようになりました。シャンさんはさらに大学でワインサイエンスコースも修めました。 シャンさん夫婦の造るワインは、デリケートです。大変さっぱりしたセミロン、シャードネーはステンレス製の樽で造ったもの、オーク樽で造ったものの2種類、淡い色のピノ・ノアール、渋いながらもエレガントなシラーズ、色も濃くとても渋いカベルネ・ソーヴィニョンが試飲できます。ここでステンレスと樽のシャードネーの違いを飲み比べるのもおもしろいでしょう。シャンさんの赤は渋いのですが「毎日飲んでいると、渋みに慣れてきておいしくなりますよ」、とおしゃっていました。赤に挑戦という方は試してみてください。毎日10時から5時まで開いています。 テイスティングカウンターの左側には、ぶどう畑に囲まれた見晴らしの良いレストランがあります。木曜日から月曜日の5日間、11時30分から4時30分まで開いています。日曜、祝日は混むので予約が必要です。 6ヶ月前にできた小ぎれいな建物のワインセラーとレストランです。メルバ (Melba) ハイウエイ沿いでわかりやすい場所にあります。
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