Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (20)

ハイビスカス

Hibiscus


アオイ科の潅木。ハイビスカスは色も種類も多く、黒と濃い紫のほかは何色でもあると言われるほどです。世界各地、特に温暖地方に分布。 

オーストラリア産のハイビスカスは約30ー40種あると言われています。多くは春から秋にかけて咲きます。が、初秋に求めたHuegeliiと言う種類のハイビスカスは、花の数は少ないながらも、メルボルンの冬の庭で次々に咲いてくれました。そして、いま、春になって一斉に方々の庭に咲いているのがみられます。普通、ハイビスカスは一日か二日花ですが、この花は花期がちょっと長く、4ー5日は楽しめます。Huegeliiと言うのは、19世紀の植物学者Karl van Hugelに由来するとのこと。 

花色はライラックに似た淡い紫。5cm x4cmぐらいの大きさの柔らかい花びらが5枚、それぞれ重なり合うように咲きます。基部は互いにくっつき合い、中心にクリーム色の花柱があります。花全体の大きさは直径10ー12cmぐらい。たおやかな感じの花です。 

葉は濃いグリーンの常緑。直径10cm前後で、子供が手を広げた時のように、掌状に深く裂けています。葉にも茎にも柔らかい毛があります。樹高は2メートル前後に達し、途中何本にも枝分かれし、分かれた枝の先の方に、いくつもの花が太陽を仰ぐような格好で咲きます。 

日当たりと水はけのよい所を好み、特に、砂地が適している由。夏は定期的に水遣りが必要。増埴は春、若い茎を7ー8cmに切って挿し木するか、または種子からも。よい花を咲かせるには、花が終わったあと、よく刈込をしておくことが大切。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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