オーストラリアの花々 (22) |
Desert pea
デザート
ピー。オーストラリアの代表的な花のひとつとして、その名が知られています。南オーストラリア州の州花でもあります。残念ながら今まで実物には接する機会がありませんでしたが、この春、園芸店に鉢ものがいっぱい並んでいましたので、早速求めてみました。砂漠出身の花ですので、ここメルボルンの都会では難しいようですが、お店の人の話によると、あまり水をやりすぎないこと。夏は一日おきぐらいに、冬は1週間に一度ぐらい。北側の太陽がよくあたり、風通しもよく乾燥気味のところに置くとよいとのことでした。 この花は
、1699年にオランダの探検家Dampierによって発見。その後、1844年、ニューサウズ
ウエールズ州にて、中央オーストラリアの探検家のCharles
Sturt によって採集され、Sturt’s
Desert Pea
と名つけられた由。 マメ科、多年草。砂漠地帯に自生。蔓性のものと、直立するものとの2種類。奇抜な形の花ですので、花姿を説明するのは難しいです。蕾の時は他の豆類と同じような形をしていますが、咲く時は内側がそっくり外側にでます。また、花の半分が突起状態に上部に伸びています。この部分を旗弁というようです。この旗弁の基部、つまり中心が黒く染めわけられていて、まるで黒い目玉が入っているかのように見えます。花色は鮮やかな赤。まれに白い花もある由。花の長さは7―8cm。葉腋から10cmぐらいの長さの細長い茎がすーと伸びて、その先の方に5―6輪の花が房状につきます。茎は葉腋から何本も出て、下の方からだんだん咲いてきますので、長期に花を楽しむことが出来ます。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。 (私的学習、リサーチ、評論、批評のための使用は例外とされます。)
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