歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (22)
Wilson Botanic Park
Melway 111 B6 5km
M.
Yoko
ここは、もとブルーストーン採石場だった所を、その所有者が旧
Berwick
(ベリックと読む)市に寄付して、1992年にオープンした。我が家はそれ以前からの友の会の会員で、ささやかながらボランティア活動をしてきた。50年後にシティの王立植物公園に近づくのを目標にして、造園、植樹、維持などほとんどがボランティアによってなされてきた。心無い者のいたずらが後を絶たないが、それでも開園以来、BBQ、トイレ、ロタンダ、子供の遊び場、見晴らし台、ボードウォークなどと、随分いろいろなものができた。
公園内には3つの湖があって、以前は近づくことができなかった奥の湖の辺りにもボードウォークができたし、遊歩道も大きな石やぬかるみが少なくなって歩きやすくなった。しかし、湖はカルデラの中という位置にあるので、是非眺めの良い外周を歩いて欲しい。
外周は案内所の建物を出て、釣り堀のような第一の湖を左に見、それから右側の丘を少し登る所から始まる。反時計回りに歩き、見晴台に登ると新興住宅地だけでなく、遠くの海や山も見える。子供の遊び場は見晴らし台のすぐそばにある。逆方向から来る方が速いが、120段ほどの階段を登ることになる。
一番長い外周でも2.3kmしかなく、他に二つの湖の周りなど、公園全体を歩いても5kmくらいしかない。きわだった「見どころ」はないが、常に成長、変化しているので、次回が楽しみな公園である。
*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。
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