オーストラリアの花々 (23) |
Goodenia イギリスから多くの植物が人と共にオーストラリアに入って来ました。反対にオーストラリアからイギリスに渡った植物も多いことでしょう。その一つがGoodenia。オーストラリアの花として紹介された第Ⅰ号だそうです。1793年とのことです。 Goodeniaに属する植物は170種。西オーストラリア以外の州に自生。この花は山火事のあといち早く芽を出すといわれます。 花色は黄、ブルー、バイオレット、ライラック、ピンク等。花型も五弁の,ひらひらとした大きい花びらのものや、梅の花のように小さいものなど。また、葉も楕円形や、針葉形などいろいろです。 Park Victoriaは、最近盛んにオーストラリア原産の樹木を、公園や公共地に植えています。その一つがグッデニア。アシュバートンの電車沿いの遊歩道に植えられました。Goodenia Ovataと呼ばれる種類のもので、色は黄色。直径2cmぐらいの五弁花。花びらは,よくみると、3枚が片側に寄り、あとの2枚は向かい側という、面白い並びかたをしています。葉は濃いグリーンで常緑の楕円形。直径3-4cmぐらい、長さは6-7cmぐらいです。回りに小さいギザギザがありますが、痛いほどではありません。 植えっぱなしで手入れなどした形跡はありませんでしたが、根もとから何本もの細い枝をのばし、たちまち1メートルぐらいに成長、生け垣のようになりました。春から夏の終わりごろ迄、黄色い花をいっぱいつけてウオーキングの人たちを楽しませてくれます。 夏の終わりにはしっかり刈り込みがされます。こうすると来年また、芽がよくのびて、新芽による生け垣が見られるからです。この花は、ダンデノン丘陵の山の中でも、そこここで見られます。 花は上品で、葉は密集していますが、乾燥気味。また、茎も細くしっかりしていて扱いやすく、水揚げも良いので、和洋のアレンジメントに重宝します。 挿し木で簡単につきます。太陽のよくあたる、水はけのよいところがいいようです。庭に植えてもよし、また、中くらいのポットにこんもりと仕立てるのも趣があります。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。 (私的学習、リサーチ、評論、批評のための使用は例外とされます。)
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