Yukari Shuppan
歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (２６)
Ｗｅｒｒｉｂｅｅ Ｇｏｒｇｅ
Melway 511 E1
Ｍ.
Yoko
ここは全くの初心者には向かないかもしれないが、変わった地層の断崖や岩肌（５億年の地層の歴史）が見られる上、岩渡りあり、川岸の砂地あり、広いピクニック場あり、おまけに野生の動植物あり、と変化に富んだ楽しいウォークなので紹介してみたい。
メルボルンから Western Freeway でバララットへ向かい、Ｂａｃｃｈｕｓ Ｍａｒｓｈ を過ぎてから Ｐｅｎｔｌａｎｄ Ｈｉｌｌ かその次の出口で出る。そこからfreeway の南側にある Myers Road にはいると、あとは一本道である。少し行くと、案内板とトイレのある小さな駐車場 (Quarry picnic area) があるが、その脇からさらに下がっていくと、Werribee River に沿って広い駐車場とピクニック場がある。一番奥まで行き、(Meikles Point Picnic Area) 標識に従って、反時計回りに歩くのが最良とされている。しかし、初めの１ｋｍくらい、Quarry P.A. までは登ったり下ったりが多いので、車道を歩いた方が楽である。
Ｑｕａｒｒｙ Ｐ．Ａ．から穏やかな登りが丘の上まで続くが、あとは Ｂｌａｃｋｗｏｏｄ Ｐｏｏｌ の上まで平坦な道が続く。ここは崖の上で、川を挟んだ反対側の山並みと Ｆａｌｃｏｎ Ｌｏｏｋｏｕｔ（岩登りで知られている）、地質学の教科書に出てくるような興味ある地形、地肌、下を流れる Werribee River が美しいバランスをかもしだしている。
道はここから川に沿って急に左に曲がる。「こんなに登ったかしら」と思うくらいどんどん下がる。はっきりした道がついていない所もあるが、ずっと川に沿って歩く。一ヶ所、小さな砂地があるが、あとはほとんどが岩である。高くはないが、「あそこに足をかけて、そこにつかまって・・・・」とミニ岩登りで、１ｋｍ進むのにかなり時間がかかる。一周たった１０ｋｍなのに、何故４時間もかかると書いてあるのか、ここで納得する。おまけに水位が高いときには、引き返すか、川を泳がなければならない。
それを越えると、ピクニック場までの３ｋｍくらいは、aqueduct （導水管）に沿って歩きやすい平坦な道が続く。ただし崖っぷちに近い所を通るので、高所恐怖症の人には向かないかもしれない。
初心者は Meikles P.P.A. から時計回りに導水管の道を行き、岩で先に行けなくなったら引き返すとよい。それだけでも珍しい岩肌、美しい地形が楽しめる。
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＊この記事は１９９７年からユーカリに連載されたものをリピートしています。