Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (29)


ティー ツリー    
Tea tree

 

ティーツリーという名前の由来は、この植物の葉を初期の移住者がお茶の代用として用いたため、と言われています。

フトモモ科、常緑樹。学名はLeptospermum、レプトスペルマム。ギリシャ語でleptos は薄い、 spermaは種子で、細く小さい種子の意に由来するとのこと。約40種が、オーストラリア全土に分布しているそうです。  

樹高は2―3メートルの低木から、6―7メートルの小高木まで。花の多くは直径2cmぐらいの5弁花で、梅花状の小さい花を細い枝に沿っていっぱいつけます。八重咲きのものもあります。花びらの形が梅の花に似ていることから、日本語では<ギョリュウバイ>と呼ばれています。

花の真ん中にグリーンまたはえんじ色の硬い花盤があり、この花盤の周りにぐるりと短いおしべが出ています。花色は白、ピンク、赤など。花は6月頃から咲きはじめ、冬の間ずーっと咲き続ける種類もありますが、多くは春から夏が最盛期です。  

葉は針葉形、楕円形、丸い葉などいろいろで、みんな小さい葉です。針葉形の中には柔らかそうに見えながら、ちくちくと刺す葉もありますので、注意が必要です。葉には芳香があり、この葉から採取される精油は殺菌作用が強いため、傷や感染症の治療薬として、古くから用いられてきた由。最近ではアロマセラピーの分野で特に注目をあびています。花のあと、実を結ぶ種類もあります。  

繁殖は種子及び挿し木から。鉢植え、庭木、生け垣などいずれにも適し、また、育て易いですが、日当たりのよいところに植えること。よい花を見るには定期的に剪定することが必要です。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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