オーストラリアの花々 (30) |
オーストラリアン
ブルーベル ブルーの花はオーストラリアでは数少ないのだそうです。オーストラリアン
ブルーベルはその数少ないブルーの花の一つ。鉄道の線路脇の雑草や林の中で、青空の色と同じ澄んだブルーで、楚々と咲いています。 学名はSollya
heterophylla。トベラ科。常緑樹。ツル性の低潅木で、Bluebell Creeperとも呼ばれています。花が釣り鐘の形をしているところから、日本名はヒメツリガネと。 この花は1791年にオランダとイギリスの植物学者により発見され、すぐにイギリスに紹介された由。学名のSollyaはイギリスの植物学者 Richard Horsoman Solly より。 春から夏にかけて葉腋に径1cmぐらいの可愛い5枚花弁の鐘状の花をつけます。二つ三つが房状に垂れ下がって咲きます。花色はブルーの他に白とピンクがあります。花のあと豆状の小さい実を結びます。実はグリーンまたは暗いブルーで径1cm弱、 長さ3―4cmぐらいで、花と同じようにぶら下がってつきます。 葉は濃いグリーンで柔らかく、長さ3―5cmぐらいのやや細長い披針形または長楕円形で、光沢があります。この葉には、漢方薬のような香りがあります。 やさしい感じの潅木ですが、丈夫でどんな土地にも合うそうです。繁殖は種子または春先に枝先の柔らかい茎を挿し木して。葉は1年中きれいですので、低い垣根にもよく、また、グランドカバーにも適しています。枝も葉も扱いやすく、また、きれいですので、いけばな、フラワーアレンジメントにも重宝します。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。
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