歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (30)
Mt. Macedon
Melway 509 H10
7km
M.
Yoko
Mt Macedon はメルボルンの北西ほぼ50Km、Calder Highway
を Gisborne
の少し先で降りたところにある「隠れた」避暑地で、日本の軽井沢に近い存在だと思う。
前回行ったのは晩秋のよく晴れた日で、Bright
より美しい紅葉を存分に堪能することができた。
Macedon は初め金鉱で開け、後には裕福なビジネスマンや政治家が別荘や邸宅を建てた所で、南半球最大といわれる個人庭園も含めて、いくつもの広くて美しい庭園があり、open
garden scheme
で時々一般に公開される。邸宅と呼ぶにふさわしい家も多いが、たいてい門から何十メートルも奥にあるので、よくは見えない。
晴れた秋の日も、雨の冬の日も、それなりに違った美しさがあって、この通りを歩くだけでも楽しい。(案内所かレストランで拡大地図をもらうとよい。)
しかし、たいていの人は Mt Macedon
の頂上に立つ十字架を見に行く。これは戦没者を悼む記念碑だが、メルボルンに世界一高い塔を建てようとしたグロロ兄弟が寄付したもので、近くを通る道路からも見えるほど大きい。(高さ21m)。Walking
track はいくつかあるが、家族連れには山頂への道路(Cameron
Drive) 沿いにある McGregors picnic ground
から、分かりやすい表示がある、ほぼ平坦な遊歩道を行くのが良いと思う。この遊歩道は道路に平行するかたちで3.5kmほどあり、山頂の広い駐車場に続いている。ここから十字架まで500mほどある。十字架の足元に立つと、半島の先に立ったように眼下が見渡せる。帰りは同じ道を戻るか、道路を3kmくらい歩いて車に戻る。
ここから、映画で有名になった Hanging Rock
がすぐ近くなので、ぜひ足を延ばして神秘的な雰囲気を味わって来て欲しい。
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*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。