オーストラリアの花々 (34) |
グレヴィレア Grevillea
robusta グレヴィレア属は種類が多く、約255種が知られており、その殆どがオーストラリア原産といわれています。2―3mぐらいの庭木として格好のものから、公園で見かける20―30mもありそうな大木、また、地面にぴったりと這っているグラウンドカバーなどいろいろあります。季節ごとに面白い形の花が咲きます。グレヴィレア
ロバスタは、オーストラリア花木の代表格のひとつで、花期は夏です。主に街路樹や公園で見かけます。 ヤマモガシ科。常緑樹。直立して、15―20mぐらいのものをよくみかけますが、40mほどにもなるそうです。学名はグレヴィレア。これは英国王立園芸協会の創始者の一人である Charles F. Greville に因む由。Robusta は
robustで、強いまたは頑丈という意。その名の通り、真夏の太陽をいっぱい浴びながら、堂々と蒼い空に向かって咲いています。学名がそのまま一般に使われていますが、Silky oakとも呼ばれています。日本名は葉の形がシダ のシノブに似ているところから、シノブノキ、また、葉の形からハゴロモノキ及び、キヌガシワなど。 花は歯ブラシを大きくしたような感じの型で、上を向いて咲きます。花には花弁がなく、愕から2―3cmぐらいの筒状のおしべが突然飛び出して咲きます。これがいわゆる花穂で、これらが何十も寄り集まり、歯ブラシ状を構成し、この歯ブラシ型の花ががいくつか一緒になって咲きます。 色は濃いオレンジ。花季が長く、花の散る時期の木の下は、オレンジ色またはゴールドのカーペットを敷いたようでみごとです。 花のあと黒っぽい茶色の実がなります。実は夏に熟しますので、花と実が共存しています。実は硬く、きれいとは言えませんが、ユニークな形をしていますので、ドライフラワーアレンジメントまたは、クラフトに使うと面白いでしょう。 葉は羽状で濃い暗い緑色。若い葉には毛があります。ちょっと扇の形に見えます。 増殖は種子または挿し木で。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。
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