歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (36)
Coolart Wetlands Malway 193 H8 1-4km
M.
Yoko
Coolart にあるこのマンション(邸宅)は、19世紀末に Mr Grimwade という人が家族のサマーハウスとして建てたもので、現在その一部が修復され公開されている。
1977年に州政府が買い上げる前のオーナー Thomas Luxton 氏は、1937年に移り住んで以来、淡水ラグーン(内海、潟)を拡張して、各種の鳥や動物が集るようにしたり、世界中から珍しい木を集めて植えたりして(柿の木もある)、敷地全体を自然のサンクチャリーにした。
Lord Somers Rd の 入り口 (Melway 193 J-9) から入って案内書兼売店で入場料を払うと、地図をくれていろいろと説明してくれる。できれば歴史と案内を兼ねたミニ映画を先に見ると解かりやすい。
歩道はいくつかのルートがあるが、一番長いものでも 4kmほどしかない。案内所のわきから始め、時計回りに一本道を行くと、左手に Merricks Creek にかかる橋がある。それを渡り、砂浜を1kmほど歩くと、右手に Balnarring のボート置き場が見えてくる。そのわきからもう少し先の小道を右に入ると Balnarring Beach Road に出る。さらに時計回りに右に進むと、橋を越えた少し先に目立たない裏口がある。すでにここから Coolart の敷地で、遊歩道に沿って1.5km歩くとマンションの裏に出る。
あとはいくつかある淡水、塩水ラグーンにいる水鳥を眺めたり、季節ごとの自然を楽しみながら、庭のベンチで休息するだけである。
ここ数年は雨量が少なくて、ラグーンの面積も少なくなっているというし、野鳥観察小屋から見える水鳥も少ないが、美しい庭やマンションの周囲をゆっくり歩いていると心が休まる。
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*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。