オーストラリアの花々 (37) |
メラリューカ 学名
Melaleuca は、ギリシャ語の melas、黒 leukos、白が語源で、ある種のものの幹または皮の色が、黒と白であるところに由来するとのこと。学名のメラリューカがそのまま一般にも使われていますが、この木の樹皮が薄く剥げるものがあるところから、ペーパーバークとも呼ばれます。 花はボトルブラシのようなシリンダータイプのものから、球状、羽毛状のものなどいろいろあり、これらが枝先や枝の上部に付いて個性的な咲き方をします。色は赤、白、黄色、藤色、ピンク等。それぞれ濃いもの薄い色のものなど、多彩です。花のあとカプセル状の実がつきます。 葉は線形、披針形、楕円形など。いずれも小さく枝に密についています。色はダークグリーン、シルバーグリーンなど。葉には独特の芳香があり、香油がとれる由。また、頭痛には葉を揉んで嗅ぐとよいとか。 花期は主に春から夏ですが、一年を通して咲くものも何種類かあります。日当たりと水掃けのよいところなら、どこでも育つ丈夫で手のかからない植物です。庭木、鉢植え、垣根、風よけなどいずれにもよく、また、葉も枝ぶりもやさしいところから、いけ花にも使いやす花材です。 繁殖は種子または挿し木から。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。
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