歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (42)
Point Cook Coastal Park
Malway 12 又は
South of map 208 1-4km
M.
Yoko
Point Cook 一帯はシティから20kmという比較的近距離にあるため、住宅地として注目されるようになり、最近大きな新興住宅地となっている。その脇を通り、道標のある所で Point Cook Road (Melway 207 K12) を左に曲がると、その突き当たり一帯が駐車場とピクニック場になっている。ここから homestead まで海岸に沿って2kmの遊歩道が続いている。引き潮の時には10cmにも積もった海草の上を、ふとんを踏むような感じで歩くことができ、強烈な海の匂いがする。海岸には岩がたくさんあり、食用、非食用の海草をいたる所に見ることができるが、環境保護上、生き物、海草、石さえも持ち去ることは禁止されている。この辺りには、渡り鳥も含めて200種を超す鳥が飛来するということだが、さっと歩いているだけでも十種類以上は目にする。
Homestead は裕福な牧畜商 Chirnside family が所有した広大な領地の一角にあり、サマーハウス、競馬訓練場として長く使用された。ちなみに Werribee Mansion も彼らの家である。Homestead は1978年に Board of Works の手に渡ってから修復作業が進められているが、まだ修復は完了していない。Homestead 及びその敷地は入場料が必要。中ではビデオで周辺の歴史や環境を見ることができる。
Homestead から Point Cook の先端まで700m、と聞くと行ってみたくなるが、あまり行く人はいないらしく、道には雑草が茂り放題、先端はただ海岸線が曲がっているだけであった。
Homestead から北に500mほど行った所には、以前に Chirnside 兄弟が製塩会社に売った土地の一部を、再開発して作った Cheetham Wetland がある。まっ平らな所で建物もないので、lookout tower に行くまでの道からシティのビルや You Yangs が見える。この人口湖を含む塩水の湿地帯は水鳥の楽園で、時間によってはたくさんの種類を観察することができる。
また、すぐちかくにある RAAF Museum
は南半球最大の戦闘機博物館で多くの航空機ファンが訪れるところである。
*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。この記事は2000年7月号に掲載。
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