オーストラリアの花々 (47) | |
ヒベルティア 濃い緑色の柔らかい葉を密につけ、その先に真黄色の美しい花をつけます。夏の炎天下でも爽やかな感じに咲く花です。 ビワモドキ科。学名Hibbertiaは植物学の後援者George
Hibbertに由来。一般にはゴールデンギニー ヴァイン、クライミング ギニー フラワー、又はスネーク ヴァインとも呼ばれています。 常緑性低木で、地を這うように茂るもの、蔓性のもの、直立のものなどいろいろで、約150種あると言われています。 Hibbertia scandensは蔓性で2-5mぐらいになり、勢いよく木や垣根、塀などにからみつきます。花は直径5―7cm。花弁は5枚で黄色。真ん中にやはり黄色のふっくらとしたおしべの固まりがあります。開花した花は1-2日しかもちませんが、花期が長く晩春から夏の間次々と咲き続けますので、野外で楽しむのにいい花です。 葉は巾1-3cm、長さ3-9cmぐらいの卵形。濃いみどりで、柔らかく、裏に細く小さい毛があります。茎は茶色ですが、先の方は葉と同じ緑色です。花のない時でも葉姿がきれいですので、いけ花に使うことも出来ます。 花のあと実を結びますが、実は発芽がむずかしく、生育が遅いとのこと。挿し木は簡単です。日当たりと水はけに注意。垣根や塀にからませるほか、グランドカバーや籠にいれて吊り花、または鉢植えの行灯仕立ても面白いです。 一葉式いけ花 ジャクソン増美 * この記事の無断転載・借用を禁じます。
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