歩いてみよう -メルボルンとその周辺- (53)
Bottom Drawer Melway 146 K6
Tyabb-Packinghouse Melway 148 H10
M. ようこ
今回は少し趣向を変えて、古家具屋さんを歩いてみたい。同じような古い家具が、中古(second hand)家具屋では安く、preloved, antique と看板にある店では、とてつもない値段がついている。まさに one man's junk is another man's treasure である。それでも家具に限らず、中古品を気軽に売ったり寄付したり、またそれを買ったりして再利用するのは良いことだと思う。私たちのウォーキンググループは、アンティーク好きの人が多く、歩いていてもそういう店を見つけると寄り道するので、私も付き合わされることになる。
私たちがよく行くモーニントン半島の近くで、大きいのが Bottom Drawer (Melway 146 K6) という所で、初めて一人で入ったりすると、中で迷ってなかなか出入り口に戻れない(これは広さというより陳列が入り組んでいるため)。なかにカフェもあって一休みできる。「そういえば、こんなのもあったよね」「これ、家にあったのに捨てなきゃよかった」という感じで、ガラクタに近い昔のおもちゃがあるかと思えば、「わぁ、きれい」とため息の出るティカップが、ため息の出るような値段で飾ってあったりする。
さらに大きいのが Tyabb-Packinghouse Antiques (Melway 148 H10) で、 Tyabb の駅前にある。昔は農産物の出荷場だったとかで、全部をゆっくり見ていたら疲れてしまうくらい広い。もちろんここにもティールームがある。ここは広いだけあって、ありとあらゆるガラクタも大きめの家具も、もっとたくさんある。「名犬ラッシー」か何かに出ていた、ぐるぐる回してかける電話器(ちゃんと使えるようにできているという) 、欲しいと思っているがまだ手に入れていない。
Antique shop はどこにでもあるが、以前に紹介した Arthurs Seat, Sorrento 付近の Front and Back Beach, Cape Schanck, Point Nepean, Coolart, Wethland, Redhill Market, The Briars, Hastings の Boardwalk など、モーニントン半島にいくことがあったら、帰りにぜひここにも立ち寄ってみてほしい。
*この記事は2001年にユーカリに連載されたものをリピートしています。
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