オーストラリアの花々 (54)
コリゼマ
Chorizema
藤に似た総状花で、いち早く早春の庭に踊り出て春を謳歌しています。学名Chorizema
は、ギリシャ語のchorosha ダンス、zema 水。その由来は一説に、1792年、植物探検隊が漸く飲み水のあるところをみつけ、そのすぐ近くでこの花が発見されたためと言われます。写真はChorizem
cordatum。
coedatumはラテン語の心臓とのこと。英語名は花の色からでしょうCoral
flame pea, またはHeart
leaf flame pea とも。和名をヒイラギマメと言うそうですが、学名のコリゼマが流通名とされているそうです。
マメ科、常緑性低木。コリゼマに属するのは20-25種。直立した1-1.5mぐらいになる潅木で、細い枝が根元近くから何本も出ます。
花はマメ形。直径1,5cmぐらいの蝶に似た可愛い花を葉腋にいっぱいつけます。色は旗弁がオレンジ色、翼弁が紫紅色、また、黄色と茶色のものもあります。やさしい感じですが、豪華でインパクトの強い花です。冬の終わりから春にかけ何日も咲いてくれます。花のあと、卵形の実を結びます。
葉は、濃いみどりで、巾2-3cm、長さ5-6cmの心臓形または楕円形。葉のまわりにギザギザがあり、少し波打っています。
増殖は種子または挿し木で。種子はお湯にしばらくつけてから蒔くといいそうです。ただし、花をみるまでには2-3年ぐらいかかる由。乾燥をきらいます。日当たりがよく、排水もよいところに。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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