Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (54)  


 

コリゼマ                  
Chorizema


  

藤に似た総状花で、いち早く早春の庭に踊り出て春を謳歌しています。学名Chorizema は、ギリシャ語のchorosha ダンス、zema 水。その由来は一説に、1792年、植物探検隊が漸く飲み水のあるところをみつけ、そのすぐ近くでこの花が発見されたためと言われます。写真はChorizem cordatum coedatumはラテン語の心臓とのこと。英語名は花の色からでしょうCoral flame pea, またはHeart leaf flame pea とも。和名をヒイラギマメと言うそうですが、学名のコリゼマが流通名とされているそうです。               

 

 マメ科、常緑性低木。コリゼマに属するのは2025種。直立した11.5mぐらいになる潅木で、細い枝が根元近くから何本も出ます。

 

花はマメ形。直径15cmぐらいの蝶に似た可愛い花を葉腋にいっぱいつけます。色は旗弁がオレンジ色、翼弁が紫紅色、また、黄色と茶色のものもあります。やさしい感じですが、豪華でインパクトの強い花です。冬の終わりから春にかけ何日も咲いてくれます。花のあと、卵形の実を結びます。

 

葉は、濃いみどりで、巾23cm、長さ56cmの心臓形または楕円形。葉のまわりにギザギザがあり、少し波打っています。

 

増殖は種子または挿し木で。種子はお湯にしばらくつけてから蒔くといいそうです。ただし、花をみるまでには23年ぐらいかかる由。乾燥をきらいます。日当たりがよく、排水もよいところに。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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