オーストラリアの花々 (56)
ユータクシア
Eutaxia
可愛い蝶形の花です。周りは黄色、中心が赤またはオレンジが入り混じっています。直径1.5cmぐらいの小さい花で、枝先に近い方の葉脈にぎっしりつきます。花の色合いからでしょうか、エッグ アンド ベーコン フラワー又はイエローピーと呼ば、オーストラリアビューティーと呼ばれる場合もあります。冬の終わりから初夏にかけて咲く花期の長い花で、花のあと小さい実を結びます。
学名はEutaxia
. これはギリシャ語から来ていて、葉が組織だってきれいに並んでいると言う意味のようです。葉は線形で、長さ2cmぐらい、巾0.5-6mmぐらいの小さい柔らかい葉です。マメ科。常緑性低木。この種に属するものは10種あり、うち写真のEutaxia
obovateは19cにイギリスに紹介され、Eutaxia
mytifoliaという名前で流布された由。ただし、オーストラリアでポピュラーになったのは、1960年代とのことです。
丈は1mぐらいになりますが、細い枝が何本にも分枝しますので、こんもりと丸くなり、庭木に適しています。茎は木質で、鉢植え、グランドカバー、ロックガーデン、あるいは低い垣根にしてもよさそうです。花のあと剪定して姿を整えておくことが大切。
増殖は種子からもできるようですが、種子は小さく早く散らばってしまうため、採集が難しく、挿し木の方が簡単とのこと。太陽がよくあたる、半日影の水はけのよいところに。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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