オーストラリアの花々 (61)
ディアスパシス
スーッと直立したみどり色の茎の先に、可憐な星型の花がたくさんつきます。学名は
Diaspasis filifolia. ギリシャ語のdiaspasis, separationから来ていて、この花の花弁が深く裂けていることによる由。英語名はThread-leaf Diaspasis. 日本での流通名はピンククロスとなっています。クサトベラ科の多年草。花は直径2
cmぐらいの、4弁または5弁の星型。花びらは直径6-7mm、長さ1cm ぐらいで、花びらは柔らかく波打っています。色は白、ピンク、まれに赤またはラベンダーカラーも。栽培種は主にピンクで、斑入りピンクもあります。葉は濃いグリーン。長さ3
-5cmぐらいの線形で、2-3本固まって付きます。若い葉には柔らかい鋸葉があります。茎は細いのが根元から何本も出て、茎の途中に7-8cm間隔で葉がついています。茎も葉と同色のグリーンですので、どれが茎でどれが葉なのか、よく見ないと見分けがつきません。茎の長さは40-80cmぐらい。鉢植えまたはロックガーデン向き。太陽がよくあたる湿り気のあるところを好み、特に砂地がよいとのこと。花期は夏ですが、鉢物は秋まで咲きます。繁殖は挿し木で。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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