Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (63)   


メラストマ                 
Melastoma

 



濃い紫の、のぼたんによく似ていますが、のぼたんはブラジル産。メラストマはオーストラリア原産です。学名は
Melastoma affine。ギリシャ語で Mela black stoma mouth。花のあとある種のものは実を結び、実を食べると、舌が青黒くなることからこの名がつけられたとのことで、一般には Blue Tongue、青い舌とも呼ばれます。また、Native Lasiandra と呼ばれることもあります。

 

ノボタン科。常緑性低木で、丈は50cmぐらいから3mぐらいになります。花はうす紫の5弁花、まれに白も。直径6-7cmぐらいで、中心に長いシベが何本もあります。茎は途中で枝分れして、枝先にそれぞれ3つ4つ花がつきます。やさしい感じの花ですが、残念ながら、数日で散ってしまいます。でも、花期が長く春、夏を通し、秋の終わりまで咲いてくれますので、庭のアクセントにはいい花です。

 

葉は濃いグリーンの皮質。葉の上面に3本のはっきりした縦脈があるのが、この花の特徴です。巾3-4cm、長さ 6-12cmぐらいの広卵形葉を対生し、表面には柔らかい毛があります。種子は1cm前後のベル形で、熟すと裂け、中にブルーブラックの果肉があります。この実は甘く、アボリジニーの人たちは食するとのこと。

 

増殖は挿し木または種子から。太陽のよくあたるところに。

                                                               一葉式いけ花  ジャクソン増美

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