オーストラリアの花々 (64)
ギシュノティア
Guichenotia
ピンクがかった藤色の可憐なベル形の花です。
学名は Guichenotia 。 19世紀のフランスの園芸家、植物採集家 Antoine Guichenot より。16種あり、本種はGuichenotia macranth。 Macrantha はラテン語で large flowered。長期間しかも密集して花が咲くところからLarge-Flowered Guichenotia とも呼ばれています。
アオギリ科。常緑樹。根元から何本にも分枝し、花は先端に近いところに、3つ4つ連なって下を向いて咲きます。直径1-2cmぐらいの筒状花。先の方は5片に分かれ、とがっています。花色は藤色、ピンク、ラベンダーカラーなど。柔らかい毛で覆われています。がくは3つありますが、片側半分にのみつくというユニークなスタイルで、いずれも花びらにぴったり貼りついています。花芯には濃い紫の短いシベがあり、花のあと、小さい実を結びます。
葉は細長く、巾4-5mm、長さはまちまちで、1cmぐらいから7-8cmぐらい。中心に1本太い葉脈が通っています。葉、花茎、がくとも同色のグレーグリーンで、ウーリーヘヤーでカバーされています。
花期は冬と春。あまり水をあげなくても、何日もきれいに咲いてくれます。庭のアクセント、鉢植え、ロッキーガーデンいずれにもよいでしょう。切花としても重宝します
花のあと3分の1ぐらい剪定を。増殖は挿し木または種子から。水はけのよい、太陽のよくあたるところに。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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