オーストラリアの花々 (65)
パームリリー
Palm lily
春には紫色の可愛い花がつきますが、普通は観葉植物として使われます。
学名は
Cordyline。ギリシャ語 で cordlye は swelling, 腫れ物または膨れ上がっていると言う意味で、この植物の根の形に由来。この種に属するものは15-20種。写真は
cordyline stricta. Stricta
はラテン語の strictus
が語源で、曲がらないと言う意。この植物が直立しているため。Narro-leaved
palm lily とも呼ばれています。
日本語では学名のカタカナ表記で、コーディリネ、または葉がドラセナに似ているからでしょう、青ドラセナとも呼ばれているようです。
常緑性低木、リュウゼツラン科。花は淡い紫または白の長さ1cmぐらいの筒状花。小さい花ですが、茎の先端に房状に何本もつきます。花のあと丸い黒っぽい0.3-0.5mmぐらいの実を結びます。
葉は濃い緑色で、巾3-4cm、長さ40-50cm前後の剣状。若い葉は真っ直ぐ立っていますが、下の方の古い葉は垂れ下がります。茎は細く直立。下の方または、茎の途中から小株や新枝も出、樹高2-3mになります。
増殖は種子、株分け、挿し木。半日陰の水はけのよいところに。
庭木、鉢植え、インドアーいずれにも適し、また、花瓶に挿しても水さえ時折替えてあげれば、葉は何日も何ヶ月も青々としています。そして、花瓶の中で根が出てきたりする強い植物です。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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