オーストラリアの花々 (69)
クッション ブッシュ
Cushion Bush
ふんわりとまるでクッションのように見えるところから、クッション ブッシュと呼ばれています。
学名はCalocephalus
brownii. ギリシャ語よりきていて、calosは美しい、
cephaleは頭で、この植物の花の形を意味しています。Browniiは18c-19cのイギリスの植物学者Robert
Brownに由来。 一般名は樹形からクッションブッシュと。また、全体がプラティナ シルバーに似た色のため単にプラティーナとも呼ばれます。
キク科。常緑性低木。20-30cmぐらいから1-2m。花は小さい球状花で直径1cm前後のクリーム色。茎の先端の方に春から夏にかけて咲きますが、樹形そのもののインパクトが強いため、花はあまり目立ちません。
茎も葉も同色のグレーホワイトで、葉は細く、長さ2-3mmぐらいから1-2cmぐらいの線状。茎も細く直径5mmぐらい。まるで白っぽい針金のようで、これらが互いに巻きついたり、入りこんだりしながらクッションを形作っています。茎も葉も柔らかですが、張りがありますので、雨が降っても風が吹いてもクッションはふんわりとしています。
増殖は挿し木から。水はけがよく、太陽のよくあたるところに。定期的に剪定をして、こんもりとした姿を維持することが大切です。
グランドカバー、ロックガーデン、寄せ植え、あるいは庭園のポイントなど多方面に活躍してくれます。乾燥を好みますので、水の制限の厳しい地域に最適です。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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