Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 70)   

 

レモン マートル           

  Lemon Myrtle 


名前の通り、葉はとてもよいレモンの香りがして、各種の料理に重宝します。 

学名はBackhousia citriodara Backhousia はイギリスの植物学者James Backhouseに由来。Citriodora<lemon-scented>「柑橘類と香り」という新しいラテン語の形で、レモンの香りのする、という意味を持つとのこと。一般にはレモン マートルと呼ばれていますが、Lemon-scented myrtle あるいは  Lemon  ironwoodと呼ばれることもあります。フトモモ科。常緑樹。78mから大きいものでは20mぐらいになるものもあるようです。 

花は枝の先の方にクリーム色の小さい綿毛状の花がいくつも固まって咲きます。つぼみの時は草色のかわいいゴマつぶ大。花弁は5枚、直径1cmぐらいで、中心にオシベがたくさんあります。花期は夏。花は観賞用にもなります。 

葉は510cmぐらいの長さで、巾23cmぐらいの長円形。濃いグリーンで光沢があり、若葉と茎は柔らかく多毛です。押しつぶすと強いレモンの香りがあり、オーストラリアの植物の中で最も強い香りを放つと言われています。葉から商業用のオイルが抽出されます。 

葉はそのまま、あるいは乾燥してスープ、ソース、魚料理、肉料理、デザートなど巾広く料理の香りづけに用いられます。また、花や種子を紅茶に加えてフレーバーティーにしたり、あるいはポプリにも利用可能です。

垣根や風除け用の生垣にも使われます。 

栽培は水はけ、日当たりのよいところに。増殖は挿し木または種子からも。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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