オーストラリアの花々 (78)
イソポゴン
Isopogon
ピンクッションを思わせるような感じの、愛らしい花です。学名 Isopogon はギリシャ語の isos、ひとしい 、 pogon、ひげの意で、花冠の先端が房状になっていること、また、種子のまわりが柔らかい毛で覆われているためとのこと。ヤマモガシ科。約30-35種。
写真は Isopogon formosus. formosus はラテン語で美しいという意。樹高1-2mぐらいの常緑性低木。通称、ローズ コーン フラワー、又は種子の形状からドラムスティックとも呼ばれています。
花は枝先に3-4cmぐらいの細長い筒状花を放射状にたくさんつけます。そして、直径4-5cmぐらい花序を形成します。色は濃いローズピンクと白。花期は冬の終わりから春。
茎は濃い緑。茎の周囲に線状の長さ2-3cmぐらいの葉がつきます。その葉は途中で何本にも分れ、柔らかいのですが、針のように尖っていますので、少々痛いです。
種子は球状で硬く、直径1-2cm。増殖は種子または挿し木から。挿し木の方が根付きやすい由。砂地や石ころの多いところ又は乾燥した荒野や森を好むとのことです。花のあと軽く剪定を。ただし、あまり切り過ぎないように。
花もコーンも多方面に利用されます。また、ドライフラワーにもなります。
一葉式いけ花 ジャクソン増美
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