Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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おすすめクッキング(19)

ミートパイ

前田晶子

まだまだ寒い8月、皮も中身も手製の熱々のミートパイは冬の我が家の定番です。グリーンサラダを添えれば立派な食事になります。持ち寄りパーティーに持っていっても好評です。前の晩に中身の具を作っておくと、冷ます手間が省けます。皮に包んでから冷凍しておくと、いつでも焼きたてのミートパイが楽しめて便利です。

材料 (18~20個分)

牛挽肉 500g
玉ねぎ 大2個
人参 1本
セロリー 1本
塩 コショウ 適量
しょう油 小さじ2杯
片栗粉 大さじ1杯
パセリ 適量
   
小麦粉(plain flour) 500g
バター 250g
125cc

作り方

野菜をみじん切りにする。先月の餃子と同じくフードプロセッサーを使うと早い。フライパンにサラダオイルを熱し、野菜と挽肉をよく炒める。塩、コショウをし、しょう油を一回ししてから最後に片栗粉の水どきでとろみをつける。パセリを散らす。大皿かバットに広げて冷ましておく。パイの皮に包む時は完全に冷めていなくてはだめなので早めに作っておく。

大きなボールに粉を入れ、冷蔵庫から出した冷たいバターを入れ、粉の中でバターを大豆大くらいまで刻む。バターは粉にまみれてころころしている。バターをつぶしたり、粉を混ぜたりはしない。水を加えまとめる。この時も練らずに、粉に水が混ざって耳たぶ位の硬さになったら、バターの粒を絡めてまとめる。だまがあってもかまわない。ぬれ布巾をかけて30分おく。

きれいな台の上に打ち粉をし、生地を取り出し、麺棒で折りたたみパイの要領で伸していく。バターが表面に出てきてくっつくので、常に台の上と生地に打ち粉をしながら伸していく。まず、麺棒を生地に静かに押しつけて平らにする。ある程度広がってから麺棒を回してなるべく長く伸ばしていく。長く伸ばすほど、層がたくさんあるぱりっとしたいいいパイになる。長く伸びたら、帯状になった生地の上と下の端を真ん中まで持ってきてつき合わせる。つき合わせたところで折って半分にする。生地を横にして、又同じ要領で伸していく。もう2回これを繰り返す。合計3回折りたたむことになる。生地はだんだん伸ばしにくくなるが、3回目の時は厚さ3ミリくらいまでにする。生地の形を見ながら、無駄が出ないように、10cm四方くらいのものが18~20枚くらい取れるように切り分ける。端はどうしても丸くなるので、扇型にする。くずが出たらまとめて伸して1枚分作ってもいいが、パイを焼いた時の味は落ちる。

冷めた具を大さじ2杯ほどのせ、三角に包む。2辺の合わせ目をフォークの先をぎゅと押しつけて止める。ここでしっかり抑えておかないと焼いている間に中から汁が出てくる。同じフォークで空気抜けの穴を上に3~4箇所開ける。フォークの先を粉で汚しながらするとやりやすい。好みでオーブンに入れる前に卵黄の水どきを刷毛で塗っても良い。

オーブンを215℃(420°F)に暖めておく。鉄板にクッキングペーパーをしき、パイを並べ、20分焼く。

冷凍する場合は、焼く前のものでも焼いたものでも良いが、どちらかと言うと、焼く前のものを冷凍した方が、パイの皮はおいしい。焼いて余ってしまったものは、しかっり火が通っているものなので、2日間はおいしく食べられる。暖める場合は、アルミ箔に包んで、オーブントースター又はオーブンで。具の味加減は好みだが、減塩を心がけている人でもある程度塩味がないとおいしくない。具を味見した時それだけでおいしく食べられる程度がよい。なお、1個に含まれるバターは13g位になる。

 

 

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