Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (26)


Brachyscome      

ブラキカム

 

 庭先でよく見かけるやさしい感じの可愛い花。シンプルさがとても魅力です。

キク科。多年草。 学名はBrachyscome 学名のスペルは、本によって Brachy のあとにSがなく、Brachycome となっている本も何冊もありました。どちらが正しいのか、近くのナーサリーのお姉さんに聞きましたが解りませんでした。あとで調べます。日本語では、学名の読みを発音化して、ブラキカム、ブラキュコメ、ブラキスコメなどと記載されています。  

花型は小菊に似て、直径3―4cmぐらい。花の色は白、ピンク、黄色、藤色、紫、ブルーなど多彩で、中心は黄色です。葉は濃いグリーンで細裂したもの、または披針形のものもあります。栽培種は1000種以上もあるといわれるほどこの種に属するものは多種多様です。  

ブルーの花で葉が糸のように細く羽状複葉している multifida という種類のは草丈20―30cmぐらいで、よく分枝して茂り、また、こんもりとしていますので、バスケット仕立てにして、吊り花や掛け花にすると面白いです。もともとは岩地に生えるものだそうですが、グラウンドカバーや花壇の縁取りにも適しています。これは、葉や花の感じがコスモスに似ているところから、日本では園芸化されたものを姫コスモスとも呼んでいるそうです。コスモスとは関係のない花ですが。  

増殖は挿し木又は株分け。種子からも増埴することができ、雑草化する心配はないとのこと。水はけと日当たりのよい所を好み、 初春から秋の終わりごろまで、休まずに咲いてくれますので、長期間楽しむことができます。花のあとは半分ぐらいまで刈り込んでおくと、次年度よい花をみることができます。    

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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