Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (33)


 

ピメリア     Pimelea

 

細い茎が根元から何本ものび、その周りに小さい葉が密につき、先端にたくさんの小さい花が半球状に密集します。

ジンチョウゲ科。50―60cmから1メートルぐらいの常緑低潅木。学名は Pimelea.  花の種子が油を多く含むところから、ギリシャ語の Pimele―油脂の意 に由来するとのこと。オーストラリアからニュージーランドにかけて約80種分布。ライスフラワーという別名もあります。  

Pimelea  ferruginea <Bonne Petite>という種類の鉢ものを、3月ごろ求めましたところ、いま、花盛りです。Ferrugineaというのは鉄のさびた色の意だそうですが、手元にあるのは< Bonne Petite  >と言う栽培もの。淡いピンクのジンチョウゲに似た可れんな花が枝先にいっぱいついています。個々の花は5mmぐらいの4裂した小さい花ですが、これらがかたまると、直径3―4cmぐらいの半球状となります。外側から順次咲いていきますので、中心が咲きおわるまでには何日かかかります。花期は春から夏。色はピンク、白、黄色、クリーム等。  

葉は濃い光沢のあるグリーン。巾5mm  ぐらい、長さ1cmぐらいの 楕円形。2列に並んで茎の周りにぎっしりつきます。  

花期が長く可愛らしい花ですから、玄関先、鉢植えまたはいけ花及びフラワーアレンジメントなど多方面に利用できます。

増殖は種子または挿し木から。ただし、種子からは時間がかかるので、冬の終わりから春にかけて新芽を挿し木した方が簡単かつ確実のようです。日当たりと排水に留意。花のあとほどよく剪定して、来年のために樹形を整えておくとが必要です。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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