Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (35)


マイオポーラム                         
 
Myoporum

 

よく分枝した小枝が地面に這うように広がり、ひんやりした朝は遠くからみると芝生に霜が降りたような感じがします。葉も花も柔らかく、夏の強い陽射しを浴びながらも、涼しげな顔で咲いています。  

学名はMyoporum. ギリシャ語のmyoは閉じる、poros は植物の気孔という意味で、この花は気孔を閉じているので、乾燥地帯に適応するのだそうです。砂丘や崖っぷちの荒れた土地や石ころの多い海岸地帯にも生息する由。

3―10mぐらいの低木から3メートル四方ぐらいに地面を這うようにのびるものなど数種があります。葉も松の葉のようなものから、細長い卵型のものなどいろいろあります。ハマジンチョウ科。常緑性低潅木。  

ポピュラーなのはグランドカバーとして植えられているCreeping Boobiallaという種類で、園芸店でもよく見かけます。花は直径1cmぐらいの5弁花。花びらは星型で外にひろがり、中心には数本のしべが放射状に出ています。花は細い茎の周りにぎっしりとつきます。色は白、ピンク、うす紫など。花の中心部に斑入りのものもあります。花のあと白っぽい茶色の小さい実がなります。  

葉は針葉ですが柔らかです。巾2―3mmから7―8mm、長さは1cmー6cmぐらいです。若い葉は黄緑、成長すると濃いみどりになります。  

増殖は挿し木から。はじめのうちきちんと水遣りをすれば簡単に根づき、その年から花を見ることができます。成長が早く、また特に手入れの必要もありません。ただ、定期的に剪定をして、形を整え、次年度に備えることは他の植物と同じです。グランドカバーの他に、大きな樽仕立てにして広い芝生の庭で観賞するのも面白いです。

                                                                                                        一葉式いけ花  ジャクソン増美

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