Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 71)   

 

カンガルー ポー  
kangaroo paw

 

花の形がまるでカンガルーの前足を思わせるような面白い格好をしているところから、こう呼ばれるようになったそうです。

 

学名は Anigosanthos。ギリシャ語で anisos   unequal または uniqueAnthos flower で、「ユニークな花」の意味とのこと。多年草。常緑ですが、まれに葉が枯れることもある由。ハエモドルム科。11-12種が自生。

 

丈は1-2mぐらいで直立し、茎の周りは柔らかい毛で覆われています。茎の上部が枝分れし、その先端に熊手のような格好をした花、つまり、カンガルーの足に似た花がつきます。

 

花は筒状花で、先端に6つの切れ込みがあり、茎の先の方に1015の花をつけます。茎と同様に柔らかい毛に覆われていて、ビロウドのような感触があります。花径は23cmから78cmぐらい。花には蜜があり、鳥による受粉により種子がえられます。花色は赤、オレンジ、黄、緑、黒、茶、赤と緑、黒と黄など多彩です。赤と緑の Anigosanthos manglesii は西オーストラリアの州花となっています。Manglesii Robert Mangles、イギリスの植物研究家に由来。

 

葉はグラジオラスのような剣状ですが、硬くシャキットしており、根元の方に広がって生えています。

 

日持ちがしますので、いけばな、フラワーアレンジメントの双方に利用されます。水揚げは水切りと同時に、切り口の周りの毛を削いで水をきれいにしておくと、さらに日持ちがします。ドライフラワーにもなります。

 

増殖は種子または株分けを春か秋に。剪定は不要ですが、枯れた葉は取り除くこと。水はけ、日当たりのよい岩場や砂地を好みます。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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