Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
前へ 次へ

歩いてみよう -メルボルンとその周辺-  (19)

Langwarrin Flora and Fauna Reserve 
 Melway 103 F3       2-2.5km
                                                          
                                                        M. Yoko


ここは Langwarrin の南端に忘れられたようにポツンとある公園で、公園全体がネイティブの潅木の林である。環境(種族)保存を目的にしているため、世俗的なモノの一つもない日本式にいえば「ただの林」である。公園の駐車場への入り口も見逃してしまいそうなほどだし、トイレも「ぼろ小屋」があるという程度である。

幅2mくらいの遊歩道はほとんど平らで、一部が砂地であるほかは足に優しい土の道である。また、ほとんど木陰になっているので、夏でもさほど暑くない。道はわりに入り組んでいるので地図の持参をお勧めするが、表示がしっかりしているので、Melway を拡大するくらいで十分である。

今は緑一色だがもう少し暖かくなると、いろいろな種類の野生蘭が咲き、ヒースもひかえめに色を添えてくれる。いつ行っても静かでイライラも一時忘れられるし、歩いた後は、身体の中を新鮮な空気が通り抜けたような、いい気持ちになる。森林浴とは、こういうのをいうのではないかと思う。ここでできることは、ウォーキング、野生植物観察、それにスケッチや撮影ぐらいだが、それらを十分に楽しめるところである。

歩いた後の休息、憩いの場として、次の2か所を紹介しておきたい。

Studio Park (Melway 103 F3)
Eltham の Montsalvat 芸術村を小規模にして現代的にしたような所で、公園内の池、芝生、林の中に遊びの感覚で芸術作品が置いてある。ギャラリーの入場は無料。

Ballam Park (Melway 103 B4)
スポーツ用のグラウンドの他に、homestead, トイレ、子供の遊び場もたくさんある広い公園で、家族連れに向いている。


*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。
*この記事の転載転用を禁じます。

前へ 次へ