Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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ワインに親しもう(3)
―――ワインの買い方―――
前田晶子 
 
お呼ばれの時、オーストラリアではよくワインを1本持って出かけて行きます。 特に人が多く集まるパーティーでは、ワインは何本あってもいいものです。それではいったい幾らくらいのワインを買ったらいいのでしょう。


パーティーにもよりますが、気軽なパーティーなら10ドルくらいのもので充分です。少し気張るのでしたら、20ドル前後のワインが適当でしょう。 ただしワインの値段と味は必ずしも一致しないと承知しておかなくてはいけません。確かに値段はひとつの目安にはなりますが、 安くておいしいワインもたくさんあります。いわゆるワイン通の人はそういうワインを見つけるのが上手です。普段家で飲むワインでしたら、 10ドル前後で充分おいしいワインが買えます。
 
次にどこのワインを買ったらいいか、数あるワイナリーの中からまず見当をつけるとしたら、やはり有名なワイナリーから選ぶのが無難です。 南オーストラリアのバロッサバレー、ビクトリアのヤラバレー、ニューサウスウェールズのハンターバレー、ウエスタンオーストラリアのマーガレットリバーが 4大生産地です。それぞれの生産地には40から60のワイナリーがあります。名の通ったワイナリーをお店の人に聞きながら見つけるといいでしょう。
 
ワインを買う場所は街のボトルショプ(日本式に言うと酒屋さん)が1番手軽です。 店員さんは一通りのワインの知識は持っていますので、どんなワインを買いたいかを伝えて相談に乗ってもらいます。その際なるべく具体的にこちらの好み(条件) を決めておいた方が店の人もよく相手をしてくれます。最小限、赤か白か、辛口か甘口か、値段、この三つは決めておきます。



ワインを飲む機会があったらどこのワイナリーか、ワインの名前、値段、飲んだ時の自分の感想等メモをして覚えておいて、 少しずつ蓄えを増やしておき、次回の参考にします。ワイナリーに出かけて試飲を重ねるのもいいでしょう。新聞のワイン情報も参考になります。 自分の好み,料理との相性、回を重ねるとだんだんと分かってきます。
 
ボトルショップは試飲はさせてくれません。お勧めはスーパーマーケットのリカーショップです。ここでは試飲をさせてくれるので好みのワインを 1本買います。または 2本買い 1本は飲んでしまい、1本は残しておいて次のワインを買った時に飲み比べるのもよい方法です。
 
ワインはまとめ買いをすると安くなりますので、好きなワインが見つかった場合は1ダース買いするのも方法です。 こうすると気に入ったいいワインを 10ドル以下で買うこともできます。懐具合と飲み具合に合わせて好きなワインを見つけてみてください。
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